我々、印刷会社にとって、紙と言えば切っても切れない関係にあります。
世間では【ペーパーレス化】ということで、多くの企業様などでは、伝票など、社内で使用する用紙をコスト削減、エコ化などの理由等で電子化していく傾向が伺えます。
不思議なもので、我々、印刷会社でもそういうことが起こります。
同じようにコスト削減、管理のしやすさなどの理由で社内の伝票を電子化したりとか。
電子化されたものと、紙とインキで刷られた製品は内容は同じでもやはり別物。
書籍などでは、スマートフォンやパソコン、タブレットなどで読むことの出来る【電子書籍】があります。
近く、日本のAmazonでは【キンドル】、楽天では【コボ】も発売されます。
知っていますか?電子書籍を読む専用の端末です。
アメリカなどではキンドルなどは、かなりの人が利用しているそうです。
しかし、日本とアメリカで書籍の価格が大きく違うので、どこまで普及できるか…ですね。
こういった話を聞くことがあります。
『やはり、本などは紙の質感や、インキのにおいなど。あの感じがいいんだよね。』
液晶画面に表示された文章(内容は同じ)では、いくらページをめくる動作があっても、やはり読んだ感じがしないと感じる方も多いようです。
しかし、世代が代わり、子どもの頃からテレビゲームなどで育ち、また、近い将来、紙媒体の情報よりも電子情報で育った世代が社会を担うようになった時代を想像すると…。
もうそんな紙の良さなどわかる感じではないでしょうね。
大手の印刷会社ではすでに電子書籍等の端末に合わせた技術を持っています。
こういった時代の流れにどこまでついていくことができるのでしょうか。
また、まだ時代は電子書籍の時代にはなっていません。
ここにかけるコストなどをみても。
現状では難しいと思います。
電子書籍になれば、印刷工程はなくなります。ゼロです。
単純な書籍ならば、いわゆる製版データを元に電子書籍化していくんでしょう。
また、動画や、アニメーション。インターネットへのリンクなど様々なインタラクティヴな要素が必要な場合もあると思います。
そういった技術もいつか印刷会社としてやっていく時代も近いのかもしれません。
今、紙で印刷されたものの味わいを忘れないでいて欲しいですね。
それが、印刷会社の社会への役目の一つでもあるのかも知れないですね。
自分は物理的に物があった方が嬉しいタイプです。(杉)
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