(杉)的には前の会社が倒産する前にいろいろあって退社しましたが、倒産する数年前から経営者の激しい焦りや、役職等は給与がほとんどない状態までカットされ、その憤りなどで苛立つ姿などたくさん見てきました。
印刷業界は昨年、名古屋でも大きな企業がいくつも倒産しました。
価格の下落が一番大きな要因でしょうが、お客様自身、細かな印刷など発注控えや電子化などで仕事の総量自体が減ってきているのも減員だと思われます。
他の業種では、いろいろな付加サービスにはそれ相応の価格設定など設けてあることが多いですが、自分が経験している事では、付加サービスが無料サービスになっていることを多く感じます。
例えば、中小印刷会社のデザインの業務では、修正作業、スキャニング、PDF化作業、面付作業、出力、データのメディア書き出し、そもそもデザイン料などをキチンとお客様にご提案できているかといえば、ここ数年ではなかなか出来ていないのが現状ではないでしょうか。
もちろん、デザイン会社であれば、それこそが利益を求める場所になりますので、キチンとした物が設定され、お客様に最初の見積もりが出ていると思います。
キチンとした良い仕事も当然ですが、キチンとした見積もり提案、そして請求も必要なのかなと思います。
いつも昔から例える事があります。
チーズバーガーとハンバーガーの関係。
(ラーメンとチャーシューメンの関係でも良いですがw)
ハンバーガーを注文して、チーズを入れて欲しいって言えば、チーズバーガーですよね。
【チーズ】という付加価値に別の価格設定があるわけです。
ハンバーガーを頼んだけど、やっぱりダブルバーガーにして欲しいって注文。
しかし、価格はハンバーガーの価格しか出せない、もしくはもっと安くして欲しい。
それが印刷業界(制作)の現状のような気がします。
データ作成の業務は無から作り出せる魔法ではなく、列記とした人の手作業の仕事ですから、正しく対価を求めたいところですね。
(杉)が経験した仕事では、お客様への請求金額が数百万カットされてしまった仕事がありました。制作外注への支払いも要求通りできませんでしたし、その時は大きな仕事のリスクを感じました。外注さんへも謝るしかない。辛かったですね。
では、印刷会社として、どうすればこの先、生き残りが出来るのか。
新しい分野への挑戦は、自分たちと会社の温度差があってなかなか前進できそうもない雰囲気を感じます。
では、給料交渉して満足いく仕事をするか。
新しいベクトルに乗らず、現状のベクトルのまま突き進めて売上げを伸ばして行くか。
(後)さんとちょっと、考えていかないと…って状況ですね。(杉)
※ブログの内容は(杉)の経験から感じるままを書いているので個人の意見です。
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